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ドクター紹介

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診療に対する基本的考え方

1 医学的手法を用いて、問題症状の改善、治癒に導く

 歯科領域の様々な疾患は、時として日常の生活を脅かすものです。たとえば、歯痛、食事困難などの症状は身体的、心理的に苦痛なだけではなく、通常の社会生活そのものを困難なものにしてしまいます。また、こうした問題症状は歯や周囲組織の疼痛などに見られるような器質的に異常な病態や、それに継発して惹き起こされる咀嚼障害などの機能障害といった疾患の枠に限られたものではなく、たとえば歯の色調や歯列といった審美的要件における障害感として自覚される場合も少なくありません。
 すなわち、問題症状とは様々な価値観や生活歴を持つ個々人が生活の中で自覚される障害感であり、その内容はきわめて個人的なもので多岐に渡ると言えるでしょう。
 次に、歯科的な疾患の特徴に目を向けると、たとえば、う蝕症や歯周病においては、その罹患率の高さが示すように、誰もが罹った経験のあるような非常にポピュラーな疾患であるということがいえます。日々の臨床においても歯科的な治療履歴のない方に遭遇するのは稀であり、その反面、主に病院口腔外科で取り扱われるような生命予後に大きく関わるような病態に遭遇することも稀です。
 以上のようにみていくと、歯科的な疾患や問題の多くは非常に多くの方々が経験する生活の質に密着した問題であるということが言えます。
 当院では、こうした問題症状を取り除き、一刻も早い「健康的な日常生活」の回復を目指すことを目標にします。

2 行動科学的手法を用いて、より適応的な行動の形成、維持に導く

 日常の臨床では、医学的アプローチによる疾患の病理を対象とした診断と治療、すなわち医学的治療モデルに参照した治療がその中心を占めます。ところが、一部の疾患においては検査的に異常が見出せず、身体的、器質的原因が特定されないにもかかわらず、疼痛や異常感を訴える場合があります。こうした場合、医学的治療モデルで説明可能な器質的原因を有する身体的疾患とは区別して対応する必要があります。
 このような疾患群は歯科心身症と位置付けられ、環境因、ストレッサー、パーソナリティなどの心理社会的な要因の関与を想定した行動科学的アプローチが必要とされます。さらに、歯科治療の対象である口腔は様々な理化学的な刺激により侵襲されやすい感受性の高い臓器である上に、外科的処置あるいは物理的変形を伴う治療の特性上ある程度の疼痛体験が不可避であるという止むを得ない事情があります。したがって、一般に多くの方が情動反応として、不安、恐怖、緊張、疼痛を予期し治療に際して様々な回避反応を起こしやすくなります。このような状況は一般に歯科治療恐怖症などと呼ばれ行動科学的理解および心理的援助の対象となり得ます。

3「健康」の重要性に気づきを与え、「生活の質(QOL)」の向上に不可欠な、
「ヘルスプロモーション」の実践を支援する

 問題症状が解決すると次に求められるのは疾患の予防、健康の増進です。ヘルスプロモーションとは、「自らの健康を決定づける要因を、自らよりよくコントロールできるようにしていくこと」と定義づけられます。より良く生きる上で、健康とは誰にとっても欠かすことのできない重要な資源であるということに異論はないでしょう。WHOの健康の定義によると「健康とは単に疾病がないという状態のみをいうのではなく」「健康とは身体的、社会的、心理的に良好な状態である」とされています。ヘルスプロモーションを実践するということは、疾患を予防することにとどまらず、自らが積極的に、身体的、社会的、心理的に健康度を増進させようとするプロセスであるということが言えます。
 ヘルスプロモーションの実践においても行動科学的アプローチが有効です。行動理論では、行動は生育歴、性格といった生活体要因と環境要因から形成されると考えます。したがって、適応習慣の獲得に当たっては、これらの要因に働きかけていきます。具体的には環境を調整しながら不適応な学習の解除を行い、それに置き換わる適応的な行動の再学習を行うことにより行動変容とセルフコントロールの獲得を目指します。

院長の略歴

院長 横畠 毅彦(YOKOBATAKE, Takehiko)

歯科医師、認定心理士

学歴
九州歯科大学 歯学部卒
早稲田大学 人間科学部卒

職歴
宮崎大学医学部附属病院 歯科口腔外科 医員
国民健康保険 西米良病院 歯科口腔外科 医長
五木村診療所 歯科口腔外科 医長
球磨郡介護認定審査会 委員

所属学会等
日本口腔外科学会
日本歯科心身医学会
日本心理学会
日本認定心理士会